願い29 ページ30
『あーもう!ちょこまか動くな鬱陶しい!』
図体でかいくせに…!
的確に急所を狙ってくるあたり相当特訓したんだろうな…。なんて考えてる場合じゃないんだけど。
挑発すれば若干狙いがずれるから感情に左右されるタイプ?ボクにそっくりー。
『とっとと蹴りつけよっか?アンタそれしんどいんでしょ。楽にしてあげる。
領域展開、“気流彩言”』
「その目っ…!」
『おりょ、ボクの左目そんなに綺麗?ふふ、見とれてたら殺されるよ』
「深紅の目…呪霊の間で恐れられているの。まさかあなたが“闇夜の風来坊”だなんて」
ボクが眼帯を外すや否や怯え出す。なにやら聞いたことの無い単語も添えて。
「知らなくて当然。あなたに祓われた呪霊達が囁いたことだもの。自由気ままに祓っていくあなたを揶揄した仇名よ」
『光栄ね。でも興味無いから。そんなことどうだっていいの。ボクさえよければ。』
長話してくれたおかげで準備完了。
『さぁ、“堕ちろ”』
「!?」
急に地面に縛り付けられてびっくりした?したよね?聞きたいことがあるからまだ祓わないよ。
『何故棘を指名した』
「五条悟の次に強いから」
『うん、東京高専の生徒と教師の中はでね。まぁ学長とか京都校には強いのいっぱいいるけど…、
とりあえず棘を殺そうとしたんならボクがお前を殺してやんよ
……“爆ぜろ”』
甲高い悲鳴とともに飛び散った肉片を、ただただ眺めていた。
50人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ノンノン | 作成日時:2018年12月31日 20時