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願い17 ページ18

『んぅ……と、棘?』



「しゃけ」



目を開くと、視界いっぱいに棘の顔が。



すごく不安そうにボクの顔を覗き込んでいる。



距離が近い……。棘だってやっぱり男の子なんだからすごく緊張する。



『ここ……どこ?』



身体を起こそうとすると激痛が走る。



再び倒れ込みそうになるとこを棘が慌てて支えてくれる。



「こんぶ…」



『うん、ありがとう。無理はしないよ。棘も、声大丈夫?』



「しゃけ」



若干声が掠れている。本当に大丈夫なのだろうか。








「お目覚めになりましたか!」



ドアが開いて、パタパタと入ってきた女性。



「今回の件を依頼した西田と申します。助けていただいて、本当にありがとうございます…!私のせいで大怪我を負わせてしまって……!」



『頭を上げてください。それに、ボクは何もできませんでしたから。お礼は棘にお願いします』



「おかか!」



棘まで…。本当にボクは何もできなかったのに…。



声を枯らしてまで戦ってくれたのは棘なんだよ?

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作者名:ノンノン | 作成日時:2018年12月31日 20時

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