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願い14 ページ15

『棘は何級術師?』



「……」



手を1と2、交互に出している。



1と2の間、つまり準一級か。



気抜いてたらすぐ追い抜かれる。負けてられないな。








『うーん……今この電車はボクと棘だけだから普通に喋ってくれていいんだよ?』



「おかか」



車掌さんが入ってくるかもしれないから、とのこと。いやそもそも運転手しかいなくない?田舎行きだし……。









結局喋ってくれることは無く、目的地に到着した。



『んー…。空気が美味しいっ!』



伸びをしながら言う。



「…ん」



同じく伸びをしている棘。なんか、ちょっと猫っぽいかも。









『ここに引っ越そうかな。空気が透き通ってるよ』



「うめ」



どうやらその時は棘も一緒に引っ越してくれるらしい。



……本格的に考えてみてもいいかも。

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作者名:ノンノン | 作成日時:2018年12月31日 20時

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