君をさがしてた。episode3 …2 (ページ2)

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隆二「直人さん、…この後空いてますか？」

撮影終わり、隆二が声をかけたのは直人。

直人「ん？どうした？」

隆二「ちょっと相談したいことがあるんですけど…」

直人「…おっけー、じゃあメシ行くか！」

隆二「はい。あともう一人、誘いたい人がいるんすけど。」

直人「？？」

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ELLY「ここ！ここのうどんが美味いんっすよ～」

直人「へぇえ、初めて来たわ」

ELLYに連れてこられたのは、中目黒にあるとあるうどん屋さん。意気揚々と入っていく二人に続いて俺も暖簾をくぐった。

ELLY「隆二さん何にします～？」

隆二「何がオススメ？」

ELLY「んー、かき玉かきつねっすね」

隆二「じゃあきつねで。」

直人「おれおろし明太で～」

ELLY「はい、すいませーんっ！」

ELLYが3人分の注文を済ませ、お冷が運ばれてきた。
四人掛けのテーブル席の、俺の隣にELLY 目の前に直人さんが座っている。

俺が直人さんともう一人にELLYを選んだ理由は、リーダー以外のパフォーマーの中で、ELLYが一番中間地点にいると思ったからだ。
岩ちゃんと健二郎さんは、週刊誌のときの臣への対応を見て、かなりのA寄りだと思った。

俺がこれからする話を、そんな二人が素直に聞いてくれるか心配だったのだ。

直人「それで、相談って？」

直人さんはお冷を一口飲むと、早速話題を切り出してきた。

隆二「…Aの事です。」

俺の言葉を二人は半ば予想していたのだろう、大して表情を変えることなく俺の次の言葉を待っている。

隆二「Aのことが週刊誌に出て。
臣がやった事は確かにメンバーとして許せないことかもしれない。そのせいで今、ボーカルとパフォーマーの仲は今までにないくらい険悪になっていると思います。

俺は、それじゃあいけないと思う。
本当にそう思ってます。
臣は自分のしたことをAにちゃんと償うべきだと思うし、俺も…いい加減Aとちゃんと和解しなきゃいけないと思う。

…直人さんもそれを望んでますよね？」

俺の問いかけに、直人さんは静かに頷く。

隆二「…でもその為にはまずメンバーに、臣の本心を知ってもらう必要があると思うんです。」

これからする話は、今まで俺以外知る事のなかった、臣からAへの本当の気持ち。

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