君をさがしてた。episode2 …2 (ページ4)

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「お待たせしました、シャンディガフでございます」

「どうも…」

直己「ーーあ、すいません、俺もアドニスお代わりで」

「かしこまりました」

タイミング良くウエイターが持ってきた新しいカクテルを口につけ、炭酸の程よい苦味が口いっぱいに広がる。

直人「今日は、Aとこうやって話せて良かった。」

「…私もです」

そう言うと直人さんはやっと安心したような笑顔を見せ、その場が少しだけ和やかな雰囲気に包まれる。
私はどこか気恥ずかしいような、なにを話せばいいのかわからないような気持ちになり、ひたすらドリンクをチビチビと飲み続けた。

「おまたせしました、アドニスでございます」

まもなくウエイターが持ってきたカクテルに目を奪われる。

クラッシュアイスが底に溜まったグラスにたっぷり注がれた透き通る液体が、上から下に黄色から透明へのグラデーションを作り出していてグラスの縁にはオレンジの果実が刺さっている。

見たことも聞いたこともないカクテルだった。

「ーー綺麗。」

直己「飲んでみる…？」

「いいんですか？」

直己「いいよ。」

はい、と渡されたグラスを持ち、ゆっくりと傾けたーーー…。

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