君をさがしてた。episode2 …2 (ページ5)

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直人達3人がいる個室よりさらに奥、こちらVIP席にて。
TETSUYAは黒い皮のソファに座り、両隣に綺麗な女の子を侍らせて上機嫌なご様子。

「えー、私わかんなぁいっ TETSUYAさん教えてくださいよぉ～」

テツヤ「しょうがないなあ…じゃあ、ーー俺が優しく教えてあげる」

彼が低く耳元で囁けばキャーえっちーと騒ぐ女の子。

(ははっ、愉快愉快。)

反対隣に座る巨乳の女の子が私にも構って？と言わんばかりに腕に胸を押し付けてきて、意識はそっちへと持ってかれた。

pipipiーー…

テツヤ「おっと、ごめん。」

ポケットに入れっぱなしにしていたスマホが鳴り、女の子と絡めていた腕を解くTETSUYA。
途端に名残惜しそうな顔をされ、「ちょっと待ってね？」と優しい笑顔を作るのも忘れない。

ディスプレーを見れば、“片岡直人”の文字。

テツヤ「もしもし直人ー？どうしたー話終わったー？」

直人『もしもしテツヤさん！？それどころじゃないです！Aが…！…うわっ！』

“ガッシャーン！”

どした。

テツヤ「え、なに直人？どうしたの！？」

直人『と、とにかく来てください！あ、コラッ！Aっ！』

『ーー！！ー…！』

プッ、ツーツー……

詳しい状況もわからず切れる電話。
通話の途切れた画面を見てTETSUYAは冷や汗をかく。

まさかと思うがA、アレを飲んだのではなかろうか。

思うが早いか、女の子が引き止める声も無視し VIP席を飛び出した。

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