57 / 不安 ページ7
緑「 …はいっ、終わり 」
『 ありがとう 』
緑「 ふふ、いーえ、」
カチッと音がして止まる、風と音。
サラサラと手櫛で髪を梳かしてくれる仕草に、
少し眠たくなってしまった。
丁度智ちゃんの髪が乾かし終わってのんちゃんも出て来て
今度は淳太くんが入りに行って。
さっきまでの賑やかさが無くなった部屋で
急に私の脳は明日のことを考え始める。
「こんな私で、ホンマに大丈夫やろうか」
「 記者の方は、ファンの方は認めてくれるやろうか 」
これは初めから考えていた不安。
いくら万人が平等で受けられたオーディションだとしても
途中で不合格通知を受け取った人にとっては
私は【邪魔】な存在にはならないか、とか。
記者の方からみて「こんな素人が」と思われ
彼らの期待値や存在意義を下げるようなマネは
絶対にしたくない、とか。
そして明日のことも。
「 私は、真っ直ぐ前を向けるやろうか 」
「 笑顔を、作ることは出来るやろうか 」
"記者会見" という場に立った時、
私はやり切ることが出来るか、という不安。
ぐるぐるとネガティヴな考えばかりが頭を支配してしまい
いつの間にか顔が強張っていたようで、
心配そうな顔の智ちゃんに顔を覗かれた。
緑「 また変なこと考えてるやろ、？」
桃「 分っかり易いなあ (笑)
大丈夫、案外なるようになるモンやで 」
紫「 そうそ、
不安なことなんか取っ払ったったらええねん！！」
『 …ありがとう、っ 』
まだ胸の中の不安は拭い切れてはいないけれど
本当になるようになるんじゃないか、とそう思えた。
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ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
