82 / 八つ当たり ページ32
＿＿＿＿＿ side 紫.
橙「 …はい。
二人から海葉さんのメンバー入りの話は
聞いてます…？」
照史の問い掛けに軽く頷く先生。
そんな先生を見たら、照史も二回程頷いてまた話し始めた。
橙「 …俺は海葉さんを、
メンバーとして迎え入れる事が出来なくて…
それを彼女にぶつけていました。
いきなり飛び込んで来た彼女にも
突然この話を決定した社長にも
あっさり認められたメンバーにも
ハッキリ物を言えない自分にも嫌気が差して…
って、ただの八つ当たりやんな、こんなん 」
下がり気味の眉を更に下げ、
困り顔で俺と淳太の方を見る。
俺らはそんな照史の姿を見ても
何も答えない、答えられない。
医「 …そうでしたか。
今、彼女はストレスと闘っている状態です。
…心が弱ってしまうと、必然的に
身体も弱くなってしまうものなんです。
思うことは皆様あると思います。
ですが…、これからは皆さんで守ってあげて下さい 」
先生はそう告げると、
くるりと椅子の向きを変えてパソコンのキーボードを打ち始めた。
医「 海葉さんの病室は308号室です。
…じゃあ、よろしくお願いしますね。
何かあったらナースコールを押すよう伝えて下さい 」
黄「 ありがとうございます、失礼します 」
そう言った淳太に続いて、俺と照史も診察室を出た。
診察室を出ると、再び俺等の間に流れる、
逃げ出したくなる程の重たい空気。
橙「 …なあ 」
そんな重たい空気を静かに破るように、
普段は底抜けに明るい彼の、落ち着いた声が廊下に響いた。
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ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
