81 / 責任 ページ31
＿＿＿＿＿ side 紫.
紫「 僕らが、Aを救えなかったんです 」
医「 救えなかった、ですか… 」
Aの状態が悪いもんやないって分かって
安心したのもつかの間。
先生から "ストレス" やって言われて
俺には…、俺らには、思い当たる節が山ほどあって。
黄「 救えなかった、と言うか…、
ストレスの原因と言うか。
…俺らが追い詰めていた部分は、
少なくともある、と思います… 」
医「 …と、言うと… 」
淳太が言うと、先生は難しそうな顔をして
次の言葉を待っていた。
黄「 …はい、A…海葉は新メンバーで
右も左も分からずこの世界に飛び込んで来た。
それを俺らは知っていた筈やった…、
それやのに、上辺しか見てへんかったから… 」
そこまで言って言葉を詰まらせる淳太。
ホンマに悔しいんやろうな、って顔。
唇を噛んで瞳を潤ませている。
紫「 俺も…、淳太と同じで。
"仲良いから" って、"大丈夫" って
俺の中で自己完結して
AからのSOSにも、今回の呼び出しにも
全く気付けへんかったんです…っ 」
…なんて言って良いか分からんくて、
下手くそな言葉を紡いで話すけど。
先生からの目線が痛くて、情けなくて
二人とも何も言えんくなった、その時。
＿＿＿＿＿＿「ちゃう、これは俺の責任や」。
ガララ、と開いた扉と同時に聞こえた声。
いつも明るくて、言葉の回し方が上手くて
綺麗で男性にしては少し高くて…
黄「 照史… 」
橙「 いきなり入ってすみません、
海葉さんのストレス、俺のせいなんです 」
診察室へ入って、先生に、そして俺らに頭を下げる。
医「 詳しく、説明して頂けますか…？」
不安気に彼を見つめる先生。
照史もそんな先生をしっかり捉え、
ゆっくりと頷いた。
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ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
