俺の手が届く範囲にいろ。

ちょっとだけ ページ41

＿＿ピーンポーン＿＿ピンポーン



宏「んん―」




俺はチャイムの音で目が覚めた。


そして、一番に目に入ってくるのは大きなイルカのぬいぐるみ。






宏「ふふっ可愛い」




イルカをぎゅっと抱きして再び寝ようとした瞬間


＿＿ピンポーン＿＿ピンポーン





宏「あーもうまだ10時だぞもう少し寝かせろよ。こんな時間に誰だよ！」



眠い目をこすりながら１階に降りていった。インターホンを見るとそこには心配そうな顔をしたニカが居た。





宏「え!?ニカ？なんで？」






俺は急いで玄関に向かってドアを開けた。






ニ「おっそーい！心配したんだからね。てかさ、今起きたわけ？」




宏「うん。お前のピンポーンの音で」




ニ「はぁー何回押しても出てこないからもしかしたらって思ってたけど本当に寝てたとはね」




宏「とりあえず上がれば？」




ニ「お邪魔しまーす」




宏「俺の部屋に行ってて。俺飲み物とか持って行くから」




ニ「了解！」









そして、俺はリビングに飲み物とお菓子を持って行こうとするとテーブルに探していた携帯があった。






宏「ここにあったんだ」




電源を切っていたのを思い出して電源を入れてみると


宏「あっやべっ連絡するの忘れてた」






ニカからの着信やLINEの通知をみて思わず冷や汗が流れる。




あーそういえば金曜日ニカが彼女さんと電話してる時に玉のこと見つけてそのあと用事思い出したから帰るとか一方的に言って帰ってきたんだった。



でも、その後寝てしまってニカに連絡できなくて昨日は太輔と水族館に行って疲れてたからそのまま寝てたから携帯なんて見てない。



それで今に至る。









着信の数みたらニカは心配してくれてたんだと思う。





宏「お、お待たせーニ、ニカが好きなお菓子持ってきたよ」





俺はニカの顔をうかがいながらジャーン！ってお菓子を出した。



ニカはこう見えてキレたら怖い。

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あずきいろ

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