俺の手が届く範囲にいろ。

覚悟しとけよ ページ36

宏光side



宏「んー」



カーテンから差し込む光で目を覚ました。



宏「あれ？もう朝？」





あれ、そういえば昨日夜ご飯食べてないだっけ。



ぼっーとした頭で考えた。






宏「夢じゃないんだよね」






あー昨日みた玉と彼氏さんの姿を思いだしたよ。


今日が土曜で良かった。





また寝ようと寝返りを打つと



宏「えっ」






目の前には太輔が寝ていてなにこれ夢？なんて思いながら太輔の頬をつっついてみた。








宏「わあぁぁぁーゆ、夢じゃない！」





肌に触れた指先にびっくりして思わず太輔を突き飛ばしてしまった。




ドンっ




太「いってー」



宏「ご、めん。大丈夫太輔？」



太「なにも突き飛ばさなくてもよくね？」



宏「だ、だって太輔が勝手に俺の部屋で寝てるからだろ！し、しかもなんで同じベットで寝てんの？」



太「なんでって言われても起きたらここにいた」









ぐうぅぅー



宏「お、お腹空いた。俺朝ごはん作ってくる！太輔も食べるでしょ？」






そういって立ち上がった瞬間太輔から腕を掴まれた。




宏「太輔？」



太「目腫れてる」





太輔は悲しそうな声でそんなことを言ってきた。




なんで太輔は悲しそうな顔をしているのだろう。



少しだけ胸がズキッとした。






宏「す、睡眠不足かも！昨日俺夜更かししちゃってさ笑まさか目が腫れるなんて思わなくて…あはは」





心配性の太輔に泣いたことバレたくない一心で嘘をついた。




太「下手だね」



宏「え？」



太「嘘つくならもっと上手く嘘つけよ」



宏「…っっ」



太「お前と何年一緒にいると思ってんの？」





そういって太輔は俺の頭に手を置いてきた。






太「嘘つきにはこうだな(ニヤリ)」



宏「おい！髪ぐしゃぐしゃにするなよ！」



太「もうなってるよ笑」





あははは。やっぱ太輔には敵わないなー






宏「太輔」



太「なに？」



宏「俺、失恋しちゃった」






太輔には嘘ついても結局バレるからだから俺は全て話した。




玉に彼氏がいた事も全部。






太「なー宏光水族館行かない？」



宏「水族館？」



太「よし！水族館行こう！」



宏「え？ちょっと太輔どういう流れなんだよ！」

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ラッキーカラー

あずきいろ

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