俺の手が届く範囲にいろ。

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太「お前なら大丈夫と思うよ」


家に入る前に自分の気持ちを押し殺して伝えた言葉。



俺は小さい男だからたとえ嘘でも頑張れとか応援してるなんて言えないからこれが俺が唯一言える本音。




宏光なら大丈夫だろ。

お前がどんだけいい男か俺が一番知ってるから。



でも、宏光は「応援してくれんの？」って聞いてきた。



その言葉を聞いて大丈夫と言ったことに後悔した。



だって、俺は応援できないから。




それだけは宏光に誤解されたくなかった。





宏光と別れ自分のベットにダイブした。




太「あー終わったな」





どうせうまくいくに決まってる。


だって俺が唯一惚れた男だから。



周りからは鈍感って思われてるけど、あいつのいい所たくさんあるよ。




自分より他人優先で困ってる人をほっとけない所とか大事な奴のためなら自分を犠牲にしてでも守る所とか気遣いができて素直でまっすぐで優しくて誰にも平等に接する所とか。




俺は目をつぶって玉森と宏光が付き合った時のことを考えてみた。








２人で手を繋いだ歩く所。





俺には見せない顔で無邪気に笑う姿。




なー宏光の柔らかい髪に触れるのも、もう俺じゃなくなる？



華奢な肩を抱き寄せるのもキスもそれ以上も全部あいつの役目？



考えただけでも胸が苦しくなって涙が溢れてきそうだった。









あぁ…もう無理だって

そう思った。





16年間ずっと一緒だったからこそ宏光の良いところを全部知ってるからこそあいつに取られるって俺は思うんだ。






だから、驚いたんだ。


宏光がニカと遊びに行くと言って別々で帰った日。




20時半になっても宏光の部屋に明かりがつかなかったから心配して宏光の家に行った時



里「あー宏光なら帰って来てるよ。ごめんね心配かけちゃって。宏光失恋しちゃったみたいで……」




宏光の母親の里美さんから失恋したと聞いた時驚いた。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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