俺の手が届く範囲にいろ。

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これは俺の一方的な片想い。


何回も告白しようとした。


でも、結局最後まで言えたことは1回もない。


男のくせにすげーヘタレ。





それでもこの関係が続くならいいと思ってた。



今まで通り宏光に近寄ってくる男は俺がおい払えばいいだけ。


だから、宏光の隣にいるなら恋人じゃなくてもいい。そう思ってた。






『太輔にはバレるよな笑』



宏光に好きなやつが出来るまでは…。





なんかおかしいと思ってた。



2年になった途端朝が弱い宏光がきちんと髪をセットして、アクセサリーとかピアス付けたりしてオシャレして。


それがかっこよくて。でも、可愛くて。


そんな宏光のこと本当は誰にも見せたくないけど
宏光は『好きな人』のために頑張ってて


俺は全然関係なくて。




宏光が見てる視線の先には俺はいなくて。






宏光が仲良く知らない男と廊下を歩いてるのを教室から見た時すげームカついた。



『玉！玉！』
って知らない男の名前を俺が見たことない顔で呼んでる宏光に



『なぁその話まだ聞かないといけない？』

『玉、玉うるせぇよ』


勝手に嫉妬して宏光を傷つけた。




そんな自分が嫌になって余裕なんて全然なくて……






太「宏光に嫌われたな」




部屋のドアによしかかりながら自己喪失に陥ってしまう。




宏光のこと好きじゃなかったらどんだけ楽だろうか。


勝手に嫉妬しなくて済むし些細なことで宏光を傷つけることもなかった。




こんなに胸が痛くなることも無かったのに……




なんて思っていると









ピーンポーン




誰だろ。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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