和side ページ17
今日はツアーオーラス
怒濤の仕事祭りだった年末も、痛み止めで乗りきった
でも、やっぱりちょっとずつ頭痛が酷くなって、
先生からも今日が終わったら即入院を宣告されていた
事務所の人と、マネージャーには報告したけど…
メンバーには話せていなかった
言ったらコンサートに出ることを止められるんじゃないかって思ったから
今日の今日までまったくバレずに行けてた。
だから今日も大丈夫
な、はずだった
＊
時間まで、それぞれのルーティーンをして過ごす
俺はずっとゲーム
和「やば、死ぬって」
画面の中の赤いつなぎを着たおじさんが、炎に殺されかかっている
雅「なんか、楽しそう」
翔「コンサート前にゲームする人なんでニノ意外いるかね」
いつものことだし
ゲーム意外やることっていっても運動するようなタチじゃない
みんなのルーティーンにじゃますることなっくひっそりゲームしてるくらいが丁度いい。
普通に、本当に普通ゲームをしていたその時だった
和「んぅっ__」
急に猛烈な吐き気に襲われた
思わず持っていたゲーム機を床に落として、両手で口を抑えた
そのまま倒れるようにソファに横になった
翔「ニノっっ、大丈夫？」
俺の声か、落とした時の音でか、
後ろで寝っ転がっていたはずの翔くんが慌てて駆け寄ってきた
和「ん、だ、じょぶだから」
翔「そんなんで大丈夫なわけないでしょ」
背中をさすってくれる翔さん
幸い、すぐに吐き気はすぅーっと引いて
和「ごめん、まじでもう大丈夫だから」
翔「ねぇ、ニノ急に吐き気がするって…」
やっぱり、鋭い観察眼の翔さんには隠しきれない
でも、『再発した』なんて言おうものなら止められかねない
和「ホントに、なんでもないから」
翔「何もないかなんて分からないでしょ？心配なんだよ、ニノのことが」
和「だから、大丈夫だって。そう言われて…「言われてるって誰に？」」
あっ…
バレないようにするのに、むきになって言い返したら
おもわず口からでてしまった
翔「ねぇ、ニノ分けてよ、抱えてるモノをさ。何を分けられたって今日でるななんて言わないから」
たった、２人
向き合って話す翔さんの言葉はまさに図星だった
優しい目で見つめてくる翔さんには
どこか威圧感があって
もう、吐き出す、、、
翔さんに『分ける』しかなかった。
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英望愛 - 今さらのお返事ですいません。コメントありがとうございます。作品、楽しんでいただけて嬉しいです。私の体調については移行前にまた書かせていただきます。ご心配していただきてありがとうございます。 (2020年8月23日 20時) (
レス) id: 511acc1b86 (このIDを非表示/違反報告)
二宮彩(プロフ) - いつも作品読ませていただいてます。お大事にしてください！続き楽しみにしてますね！ (2020年7月13日 20時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：英望愛 | 作成日時：2020年5月21日 17時
