判決。 ページ7
いたたまれなくなってさっさと着替えを済ませた。
あまりにも唐突で忘れていた。
「大変見苦しい姿を……」
そう謝って彼らと向き合う。
ゾムと改めて名乗った彼はカーテン越しだったため見ていなかったと主張している。
私は信じないが。
「どう思うコネシマくん」
ゾムくんと仲がいいと判明したコネシマくんに判決を求める。
「こいつむっつり小僧やからなぁ」
「シッマ、お前にだけは言われたないわ」
「へぇ？」
「いや待ってくれ桐ヶ谷さん、コイツ嘘ついてます。俺むっつりちゃうってホンマに」
「どうせ見たんやろ？」
「見てへんって！！チェック柄が見えたあたりで流石に目逸らしたからセーフやろ」
「アウトだよ死ね！！！」
そう言って私は彼に腹パンした。
あまり効いてなさそうにいてて、という彼に腹がたつ。
「分かった。ゾムくんは変態野郎ね。女子に言いふらしとく」
「ホンマ勘弁してください」
「お、ええぞ桐ヶ谷もっと言うたれ。コイツ女子人気高いからな！」
「あー確かに。そういえばゾムくんって聞いたことあるわ。みんなかっこいいって言ってるね。こんな顔見えない不審者なのに」
「いやお前分かってへんな、女子はこういうミステリアス系なんに弱いんや」
「え、ゾムくん狙ってんの？引くわ」
「なんでこの子俺に辛辣なん……」
ゾムくんの顔はよく見えないが、しょんぼりしているようだ。
だが私とコネシマくんは揃って自業自得と言い放った。
「あ、やばい。コネシマくん授業終わる」
「なんやて！！急ぐで桐ヶ谷、身体強化唱えとけ！」
じゃあねゾムくん、そう言って私とコネシマくんは廊下をダッシュで走った。
因みにコネシマくんは身体強化の魔法は使っていないはずなのだが、私と同じぐらい速かった。
色付きやべーと思うと同時に、そういえばゾムくんも目の色明るかったな、と思い返した。
授業にはギリギリ間に合った。
様に私の幻術で見せたが、実際は間に合ってない。
お前のそれ便利やな、とコネシマくんに感嘆された。
はい、今いいように使われるフラグが立ちましたー。
にわとりの戯言
コネシマについて
ここでは桐島という苗字の設定
コネシマくんと呼ばれている。
黒魔術。炎、水そして天気を自在に操る。
主人公を呼ぶときは桐ケ谷と苗字呼び。
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作者名：にわとりチキン | 作成日時：2019年4月27日 9時
