2話 ページ3
新八side
店長「だからバカおめっ……違っ…… それじゃねーよ!! そこだよ そこ!!」
「おめっ 今時レジ打ちなんてチンパンジーでも出来るよ!!
オメーは人間じゃん! 一年も勤めてんじゃん! 何で出来ねーんだよ!!」
新八「す…すみません 剣術しかやってこなかったものですから」
僕は今日も店長に怒られていた。
まぁ一年も勤めていてレジ打ちも出来ない僕が悪いんだけど
店長「てめぇぇぇ まだ剣引きずってんのかァ!!」
ガッ!!!
新八「ぐはっ!!」
こうして殴られるのもいつものことだ。
店長「侍も剣ももうとっくに滅んだんだよ!! それをいつまでも侍気取りですかテメーは!!
あん?」
……侍気取りか…… 確かにそうかもしれない…。
天人「オイオイ そのへんにしておけ店長」
店長「?」
天人「オイ少年 レジはいいから牛乳頼む」
新八「あ…へいただいま」
店長「旦那ァ 甘やかしてもらっちゃ困りまさァ」
天人「いや 最近の侍を見てるとなんだか追われでなァ 廃刀令で刀は奪われるわ
職は失うわ ハローワークは失業した浪人で溢れてるらしいな
我々が地球に来たばかりの頃は 事あるごとに侍達がつっかかってきたもんだか
こうなると喧嘩友達なくしたようで寂しくてな…」
ガッ!!
新八「!!!」
ドガシャン!!!
天人「ニヤッ
ついちょっかい出したくなるんだよ」
天人「ワハハハハ」
新八「……」
二十年前突如江戸に舞い降りた異人「天人]
彼等の台頭により 侍は弱体化の一途をたどる
剣も地位ももぎとられ
店長「何やってんだ 新八!!スンマセンお客さん!!」
「オラッオメーが謝んだよ」
誇りも何も捨て去った
いや…侍だけじゃない この国に住まう者は きっと みんな もう…
「おい」
そう思っていた このときまでは
この二人と 出会うまでは
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作成日時:2019年11月9日 22時