部活or彼女 ページ14
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黒尾の答えを聞いて、男性陣はつまらないとブーイングを起こすが、私はあははと声を上げて笑う。
うっすら涙を浮かべるほど爆笑する私を見て、答えた本人である黒尾までギョッと驚いてこちらを見ているので、私はごめんごめんと軽く謝る。
「ど、どうしたA」
「とうとう壊れたか…？」
マネージャーも勉強も頑張ってるもんなと、慌てて私を心配する黒尾と夜久が、両側から大丈夫か熱かと私を見る。
そんな二人に本当に大丈夫だからと笑顔を見せて、確かに選ぶ必要なんてないよねと私は黒尾に同意した。
「好きな人の大切なものは、何だって大切にしたいもん」
あーあ続き食べよとおにぎりを口に運んでいると、何やらぽかんとした様子で首を傾げる皆。
余計なお世話だったかもしれないって悩んでたけど、やっぱり美華ちゃんにバレーを見せよう。
大将が一生懸命バレーに打ち込む姿を見たら、美華ちゃんもきっとバレーを好きになる。
「Aさん、彼氏でもできたんすか？」
「え？いやちが」
「俺たちのAさんに彼氏だとぉ？！」
どこのどいつですか！！と一人で重いお好み焼きを平らげた虎がそう言って立ち上がると、存在しない私の彼氏当てクイズを始めるリエーフと虎のせいで、結局収集のつかない事態になってしまった。
「他校のバレー部っすか？！」
「違う。」
「じゃあ帰宅部ですよね！！」
「……だから私、本当に彼氏いないんだって」
◇◇
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作者名：西川あや | 作成日時：2024年2月21日 11時
