【ハイキュー】音駒の3年マネージャー① (ページ8)

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獅子ページ8

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そして、次の日。

日直で少し遅れて体育館に向かっていると、廊下で見知った一年生とすれ違う。

「「あ。」」

猫目の長身くん。確か黒尾が勧誘していた1年生だ。

「…また勧誘？」

バスケ部？バレー部？と、とても疲れたように言うその子は、とても高い位置から私を見下ろす。

「期待させちゃって申し訳ないけど勧誘じゃないよ」

ただ通りかかっただけだし、もう無理な部員集めは辞めたのと私が言うと、え！と驚いたように大きな声を出す。

「俺よりデカい人、入っちゃったとか！？」

「それはない。」

君より大きい子なんて、全国でもあんまりいないよと笑えば、その子はなぜか顔を曇らせる。

「…それ、なんかあの変な髪の人にも言われました」

「黒尾ね。バレー部の主将」

それの何が不満なのかと聞こうかと思ったが、あまり乗り気じゃない人に言ってもなと体育館へ向かおうとすると、その子は階段の段差に座って自分の横をポンポン叩く。

…座れってか。

「俺、スポーツとかしたことない

球技とか特に苦手なんだけど」

「へー」

もったいないなーなんて思いながら、その子の方に顔を向けると、長い膝に頬杖をついて、小さな頭を長い手で支えている。

伏し目がちな目には、睫毛が長すぎるせいで影がかかっており、まさに美しいという言葉がお似合いだった。

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