ハッピーエンド (ページ13)

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episode 13 ページ13

『ごめん！待った？』

大吾「今来た所やから待ってへんよ」

『よかった～』

大吾「髙橋さん浴衣すっごい似合ってる！」

今日の浴衣は、実はお年玉を使って買ったの。
お母さんに買いたいって言ったら去年買ったでしょ！って怒られて。
で、買いたいならこれで買えって今年はまだ珍しくまだ銀行に貯金されていないお年玉を渡された。

だって、可愛いって思われたいんだもん。
男の子と2人でお祭りなんて久しぶりだから。

まあ、新しく浴衣買うからお母さんにも軽く見破られる訳だ。

『ありがとう。西畑くん、いっつもよりかっこいいよ』

大吾「ありがと、なんか普段かっこよくないように聞こえるけど(笑)」

しまった！！

軽くディスった感じになっちゃった！！

『普段もかっこいいよ！だけど、増して。』

言えたのはいいけど、絶対顔真っ赤。

体の体温が上がっていくのが自分でも分かる。

大吾「なんか、照れるな。俺、普段可愛いってばっかり言われるから」

西畑くんは片手で顔を隠しながら照れながらいう。

かっ可愛い。

って、どう返せばいいのか分からない。

『皆、そういうけどね(笑)私は違うけど。行こっか』

大吾「うん」

皆は、可愛い、可愛いって彼を言うけど、私が思う西畑くんってかっこよくて、優しい。

バスケしてる姿だったり、一生懸命に作業してたりする姿はかっこいい。
誰かの為を思って行動する姿だったり、めんどくさい事でも引き受けたりする姿は優しい。

西畑くんと関わるまでは確かに可愛いって思ってたし、バスケしてても気にはしなかったんだけど。

変わるんだね。

ホント

大吾「どうかした？」

そんな事を考えてる私の顔を覗き込む西畑くん。

また胸がドキッとして。

『ううん。何でもないよ』

大吾「なんか、望がな花ちゃん口説いて今日一緒に行くんやってルンルンやったわ」

え！？小瀧くん花の事タイプなの！？
え！？

『花もルンルンやったよ！小瀧くんと小瀧くんとって！まあ、小瀧くん花のタイプやなぁ～って思ってたんやけど、まさかね』

大吾「嘘やん！そこ相思相愛？多分、俺らがおらん間に口説いたんやろな。肉食やから」

『花もかなりな肉食よ？あまり男切らせないし』

大吾「肉食は肉食はが好きやんやな」

『そうかもうわっ』

西畑くんにグイッと引き寄せられる。

その力は男の子だなって。