トリップしてきた2人の女子が幼少期から進めていくとこうなりました

冬　第10話　推しの存在は浄化剤の働きと同等 ページ31

気が付けば夕時だった
田んぼのあぜ道、森を抜けながら松陽先生と共に松下村塾へ帰っている
(松陽)「今日の雪時の行動は素晴らしいですね、貴方には困った人を放っておかずに助ける、確かな正義感があります。それはとても良いことだと思いますよ。これから沢山のことがあると思います、予期しないつらい出来事や災難が起きるかもしれません。それでも自分が正しいと思う道を選んでくださいね。
…もし私の生徒の中で道を踏み外すような人がいたら、貴方なりの考えで正しいと思う方向に直してくださいね。ももか、貴方は人一倍正義感に溢れ、それを行動に移すことが出来る稀有な人物です。けれども、どうあがいてもつらい時は自分が思う最も頼れる人に相談しなさい。何かが起きてからでは遅いのですから」

私は松下村塾や松陽先生、門下生がどのような末路を辿ったのか知っている
その後の時代の行く末や先生の生涯だって
それを踏まえると言葉の重みが違ってくる
私は久しぶりに素直にその言葉をかみ砕いた
(ももか)「分かった。ありがとう、松陽先生」
(松陽)「さて、今日の説教ですが内容は理解していますね」
あ”
まあ心当たりはしっかりある、門限を過ぎても帰らなかったこと
あかね先生の件もあって、かなり心配していたのは容易に考えることが出来る
(松陽)「門限の約束の件です。けれども貴方は人助けをして遅くなった。このことは十二分に把握しています、よって今回は無しにいたしましょう。」
(ももか)「ありがとうございます!!」
(松陽)「しかし次は無いですよ。心配するこっちの身にもなってください」
(ももか)「はい、大変申し訳ございません。」
うん、怖かったよ正直に
ふと先生が別の誰かを見ている気がした、視線は私に向けられているのに

出会う前の、朧や他の大切な誰かに重ねていたのだろうか
家に帰ると心配したからと銀時とさきちゃんから抱き着かれた
うん、ありがとう。
精神的㏋はこれで完全に回復した
(銀時)『ももか、血の匂いがする。怪我をしたのか？でも、なんで？』
(松陽)「銀時どうかしたのですか？」
(銀時)「いや、別に…なんでもねえよ」

冬　第11話　探偵のひらめきは永久機関→←冬　第9話　推しの幸せを願いたいのは万民共通

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