【忍たま】期待の星 (ページ18)

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・　久々知Side ページ18

『ここだぁｯ!』

こいつ、やっぱりすごい。俺のほうが歳上だし、なんなら男というハンデもあるのに、それでも強い。技のキレや柔軟性、一つ一つの動きが繊細でとても細かい。

久々知「(とてもじゃないけど、力勝負に持っていかないと勝てそうにないな...)」

俺はそう思い、力でAの苦無を倒そうとした。しかし、彼女は自ら離れて、俺と距離を取った。

力をかけるものがなくなった俺は、物理的に倒れてしまう...狙うならここだ。

多分、彼女は少し油断している。

久々知「こーゆー時は、実技や成績より経験が物事を言うんだよｯ!」

俺は瞬時に振り返り、Aを押し倒した。ガンと音を立てて背中を強打したA。これは相当痛そうだし、深手を追わせてしまった。いくら授業とはいえ、後で謝らなければ。

これで後はトドメをさせれば俺の勝ち.........ただ、それが叶うことはなかった。

Aがいきなり跪き、苦しそうに胸を抑え始めた。

俺は急いで彼女のもとに駆け寄ると、彼女はすごいことになっていた。

目は光がなく、涙を流している

口は上手く呼吸ができていないのか、小刻みに呼吸している

俺は彼女の苦無を奪い床にそっと置くと、すぐさま駆け寄った