ウチの子【K.Ninomiya】 (ページ8)

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② ページ8

戻ってくると、たくさんの服の山。
その山の前でニコニコしてるA。

「……これ、何？」

A「私がデザインした衣装～♪着てみて？」

「これ全部！？」

A「だって実際に人が着てるとこ見ないとわかんないんだもん。嫌なら潤くんに来てもら…」

「いい！！来てもらわなくて！！俺が着る！！」

そう瞬時に叫ぶと、にま～っと笑うA。

く、くそぅ～。
俺が止めるのわかってて言ったな…。

そこからはもう、ウチの子やりたい放題で…。

A「髪もセットしないとわかんない！」

とか言って、オフなのにセットされて次々と着せられていく衣装。

着せられては、目を輝かせて「かずくんカッコいい！」とか、「バッチリ、似合ってる！」とか、「好き。」とか言って抱きつかれて。

残念なことに、そんなAが可愛くて、もっと見たくて素直に着せられる俺。

オマケに後で見たいから携帯のカメラに収めるとかで、それまたちゃっかりカメラに向かってポーズをとるワタシ。

まるで着せ替え人形。

当然、終わった頃にはクタクタで…。

「……もう、いい？」

A「かずくん、ありがとう♪ とっても参考になった！大好き！」

そう言って、ほっぺにキスしたAが愛おしくて、疲れなんか一瞬で吹っ飛んじゃった。

普段、ゲームにしか興味がないワタシが、ただAの笑顔を見たくて大人しく言われた通りにしてるなんて、明日は槍が降るかもね～。