ウチの子【K.Ninomiya】 (ページ6)

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…カチャカチャ。

……カチャカチャカチャカチャ。

………カチャカチャカチャカチャカチャカチャ。

A「ん。いい勝負！これ、絶対勝てる！あと、もう少し！」

さっきから独り言をずっと言ってるA。

「だから、ここからワタシがクリティカル出せば余裕で………！？」

そう言いかけると、突然唇に感じた感触。
数秒触れた後、少し離れて上目遣いで俺を見つめてくるA。

A特有の甘い香りに包まれて、脳が麻痺しそうになる。

普段、99.9%の確率でそんなことしないAから目が離せない。

「A…？どうした…」

A「んふ♪ ゴールッ！！！勝った！！」

「は！？」

慌てて画面に目を戻すと、赤いおじさんが両手をあげて喜んでる…。

ハメられた…。

A「ほらね？私が勝ったでしょ？」

「……………。」

誇らしげに俺を見てるA。

作戦だったとはいえ、こんな色仕掛けに引っかかるとは…。

「卑怯者…。」

A「戦略と言って欲しいなぁ～♪」

「どこがじゃ！！」

A「わっ！？」

Aを捕まえて、さっきのキスよりももっと深いキスをお見舞いする。

深まるキスに降参したのか、俺の胸をトントン叩くA。

「どうだ、思い知ったか！」

A「もう！かずくんのいじわる！」

リンゴみたいに顔を真っ赤にしてプリプリしてるAが可愛くって、その後もいじめてやったのは言うまでもない。