ウチの子【K.Ninomiya】 (ページ48)

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夏の風物詩 ① ページ48

ある日の楽屋。

「はよ～ございます。」

智潤「はよ～。」

雅「あ、ニノちゃんおはよ～！」

相変わらず元気な相葉さん。

と、チラッとこっちを見て眉毛を八の字にして笑う翔ちゃん。

翔「おはよ。ついに出たね、記事。」

そう言って、週刊誌をパサっと投げる。

「あ、今日でしたっけ？発売。どれどれ。」

そこには年上女子アナさんとの熱愛報道。

相手はワタシね(笑)。

雅「何か大変だね！そんな表でたらヤバい人と付き合ってんの？」

「らしいね。ワタシのマンションにその人が住んでるから？」

翔「そのカモフラージュにニノ？(笑)」

「らしいです(笑)。」

翔「Aちゃんは？大丈夫なの？」

「あ！そういえば言ってなかった…。」

雅「え！？大丈夫なの！？不安になっちゃうんじゃない！？」

「大丈夫だと思うけど…一応連絡しとくか。」

一旦楽屋の外に出て、Aに電話をかける。

………プルルルル、プルルルル、プルルルル…

いくらコールしても無機質にコール音が鳴り響くだけ。

仕方がないからメッセージを送ってみる。

かず今日出た週刊誌に熱愛報道が出てるけど、あれガセだから。詳しくは帰ってから説明するね。テレビとかでも騒いでると思うけど、話すの忘れてて、ビックリさせてごめん。早く帰るから待ってて。

メッセージを送って、ちょうどスタッフが呼びに来たから収録に向かう。

翔「Aちゃん、繋がった？」

「いえ、電話繋がらなかったんでメッセージしときました。また後でちゃんと説明します。」

翔「そっか。まぁ、大丈夫だと思うよ。Aちゃん、そういうの理解ありそうだし。」

「ですね。さぁ、早く仕事終わらせますか！」

・

・

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気合を入れて収録に挑んだお陰か、順調に進んで予定よりも早く仕事が終わり楽屋に帰ってくる。

携帯を見ると、メッセージは来てない。

でも、さっき送ったメッセージには既読の文字。

………。

見てるのに返さない。

何だか嫌な予感がして、急いで楽屋を出た。