�� ページ44
東京に着いて、夜の仕事まで時間があったから1度家に戻る。
「ただいま〜。」
たった2日だけどやっぱり我が家は落ち着く。
しばらくするとパタパタと音がして、ウチの子が駆け寄ってきた。
A「かずくん、ワクワクお疲れ様！……！？」
「ん？どうかした？」
ワタシを見るなり目を大きくしてパチパチ瞬きをするA。
A「…かずくん、髪の毛切ったの？」
「ん？あぁ…昨日の公演の合間に切ってもらったの。伸びてきて暑かったからね。」
A「大翔くん…」
「へ？」
A「大翔くんカットだ！かずくん、いいないいなー♪」
おいおい、ここでも潤くんかよ(笑)。
そんなにテンション上がることかね？
A「ねーねーかずくん！私も前髪 on 眉毛にしたい！大翔くんみたいにしたい！」
「は？そこはワタシと同じ髪型がいいって言いなさいよ。」
A「え、だって。それ大翔くんの真似でしょ？」
「違いますー普通に切っただけですー。」
何かさ、ただ単に長かった髪を切っただけなのに、みんな潤くん潤くんって。
いやね？
潤くんは悪くないよ？
あれは役だからね。
それにウチの子まで。
…何か納得いかない(笑)。
「ワタシと同じ髪型にしたいの？」
A「かずくんっていうか、大翔くんの前髪とっても可愛いから私もしたい！」
「………。」
A「ほんと、あの髪型すっごい似合ってるよね！」
「…………。」
A「さすが、潤くんって感じ！オシャレさん♪」
「……………。」
A「ねね、かずくんもそう思うでしょ？」
「………………。」
くそー。
わさとなのか？
アナタはワタシの彼女でしょーが。
メンバーのこと褒められるのは？
悪い気はしないけど。
でもちょっと嫉妬(笑)。
「はいはい、もうこの話終わり！Aは似合わないから却下ー。」
A「え！？そんなはっきり言わなくてもいいじゃん！かずくんのばか！」
「は！？オマエがわけわかんないこと言ってるからでしょーよ。」
A「わけわかんなくなもん！かずくんの方がわけわかんない！」
「とにかく！大翔カット？なんてなしなし！」
A「なによー！！」
と、まぁお互い意地の張り合いで、仕事行くまでわけのわからない言い合いをひたすらしましたとさ(笑)。
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作者名：NinoNino | 作成日時：2016年4月29日 2時
