�� ページ28
家に着くと、俺はソファー、Aはラグの上で正座(笑)。
「あのね？普通、男の家にほいほいついて行こうとする？」
A「あの…そういうことじゃないと思うよ？ただデザイン見てほしかっただけだと…」
「男と2人きりなんて、やること1つでしょーよ！」
A「そんなこと…ないもん。」
珍しく反論してるA。
そんなショボンとしてるAも可愛くて、ついついいじめちゃう俺(笑)。
「なに？好きなの？あいつのこと。」
A「！？そんなんじゃないよ！」
「それじゃあなに？何でそんなに庇うの？」
A「庇ってなんか…そういうつもりはお互いなかったって言ってるだけで…ごめんなさい。」
「弱いのにお酒も飲んでるしさ、メッセージもしてくれないしさ。」
A「…本当にごめんなさい。」
Aは目をウルウルさせて、今にも泣き出しそう。
あぁ…やっぱムリだわ。
好きすぎる。
我慢も限界に達してAを抱き寄せる。
A「かずくん、ごめんね？本当にそういうつもりはなくて…」
「わかってるよ。ごめん。ちょっと意地悪しちゃった。」
そう言うとAは少しホッとしたように、言葉を続けた。
A「怒った？もう嫌いになっちゃった？」
「なるわけないでしょーが。好きだから、ヤキモチやくの。わかる？」
A「うん。ごめんね？」
「ちゃんと気をつけて？Aがその気がなくても、相手があったら、平気で押し倒されるよ？嫌でしょ？」
A「…うん。気をつけます。」
身体を離してAの顔を見る。
もうさっきまでウルウルと溜まっていた涙は頬を伝っていた。
「んふ♪ぶっさいくな顔！」
A「なっ！何よ〜かずくんのバカ！」
「ん？誰がバカだって？」
A「…何でもない。」
「もう、ほいほいついて行っちゃダメよ？俺を置いて行かないでね。」
A「置いてなんかいかないよ。かずくんがいい。」
「ん。じゃあ、仲直りのキスしよ？」
A「…ん。」
そうして交わしたキスは、涙でほんのりしょっぱかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NinoNino | 作成日時：2016年4月29日 2時
