KissAssassin (ページ9)

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偽装ページ9

｢待て。」

ACEの提案を遮ったのは、ボスに刃向かっていたKINGだった。

「此処に居る全員がそうしたい気持ちがあるはずだ。
だがそれは、、、ボスを、トランパーを裏切るって事じゃないのか？
国の脅威に成りうる人物を何もせず放って置くのか？
いくらおかしい所だらけで納得がいかないとはいえ、その提案は受け入れられない！｣

｢確かに。
KINGの言う通り、何もせず放って置くのは危険かもしれない。
でも、お前だって納得いってなかっただろ？
だから引き受けようとしなかったんじゃないのか！？｣

｢静かにしないと、周りにバレるから。
二人とも、一旦深呼吸しよ？｣

そう、優しい口調で二人を宥めるQUEEN。

総理から他言無用で、と言われたのに、ムキになりQUEENに気を遣わせた。

｢悪かった。
だけど、、、俺は知りたいんだ。
総理が何故、こんな内容の依頼をするのか。
この任務を偽装してでも、知りたいんだ。｣

その表情は真剣に。

真っ直ぐ、皆に向けられた。

はぁ。

大きくため息をついたKINGが、言いやがったと、思いっきりACEを睨む。

だが、深々と頭を下げたACEに誰も何も言えず、結局提案に乗る事になった。

｢で？
偽装するったって、怪しまれないようにしなきゃいけない訳だけど。
どうするんだよ？
何か策はあるのか？｣

JACKがACEに回答を求める。

｢いくつか方法は考えている。
とにかく、俺に任せて欲しい。｣