任務 ページ6
｢どういうことなんですか！
全然詳しい説明になってないですよ！？
しかも、この写真一枚だけって、、、
俺はやりませんから。｣
ボスに向かって、KINGが怒鳴り、やってられない。と、部屋を出て行こうとした。
｢お前、それでもウチの暗殺者なのか？
ACEの次に実力が高いKINGの言葉とは、到底思えないんだが？｣
出て行こうとするKINGを、殺気を放ちながら鋭く睨むボス。
｢KING、少し頭を冷やせ。
俺達も指名を受けて、此処にいる。
だから、この任務はお前一人の問題じゃない。
戻ってこい。｣
ACEがKINGを呼び止め、諌める。
正直、頭の理解が追いつかないのは同じだ。
だが、ここでKINGがこの任務から離れる事になっても困る。
その様子を隣で見ていたQUEENが、重い口を開いた。
｢ACE、、、分かりました。
僕は引き受けます。｣
何か言いたそうな顔をしながらも、任務を引き受ける事を約束したQUEEN。
｢よく言ってくれたね、QUEEN。
ACEも、一度引き受けると僕に言ってくれたが、まさか撤回しようだなんて思わないよね？｣
｢ええ。
ちゃんと任務をこなしてみせますよ。｣
嘘だ。
本当はこんな依頼、受けたくもない。
だが、あの眼で見られると、どうしても断ることは出来なかった。
｢ACEがやるなら、、、俺も引き受けますよ。｣
JACKが宣言したと同時に、一斉にKINGに視線が注がれる。
｢、、、やりますよっ！｣
まだ納得がいってないのだろうが、KINGも不貞腐れながら返事をした。
｢さすがだよ。
皆引き受けてくれるなんて、優しいねー。
因みに、右側の女の子がターゲットだから。
その写真は持って行っていいよ。
私が持っていても意味は無いし、任務が成功すれば余計に要らない物になるからね。｣
優しいなんて絶対に思ってない事を、いつもの眼が笑ってない笑顔で簡単に口にする。
この人はいつまで経っても底が知れない、怖い人だ。
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作者名：童子 | 作成日時：2019年10月25日 8時
