結成 ページ38
「トランパーが出来た当初から居たACEが消えた時、そのACEの後釜になる、新しいACEを決める事になったんだ。
俺か、コイツのどちらかがなる所まで来てた。
そう、一騎討ちだった。」
話し始めたスペードの戦意は喪失し始めていたのか、得物を下ろした。
「けど、新ACEに選ばれたのはコイツだった。
そして俺は、ACEどころか四天王にすらなれなかった。
たまたま枠が空いていたスペードになったんだ。
その時から俺はコイツが嫌いだった。」
「そんな事思ってたなんて、、、気付かなかった。」
悲しそうに話すスペードを見て、ハートがそう言う。
「だから俺は、コイツらが成し得なかったこの任務を、何としてでも成功させようと思っていたんだよ。」
「、、、そうか。
悪かった。」
スペードに平謝りするACE。
「とにかく、任務は失敗してる。
もう、俺達に攻撃はするな。」
ACEにそう言われ、分かったと、引き下がろうとした。
「待て。」
三人を止めたのはKINGだった。
「失敗したって報告を、トランパーに戻ってあのボスにするのか?」
「それ以外に何がある?」
KINGを振り返り、そう言い放つスペード。
「止めた方が良い。
多分、、、殺されるぞ?」
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作者名:童子 | 作成日時:2019年10月25日 8時