結成 ページ35
殺り合い始め、ひえー、と逃げたQUEEN。
「えっ!
私を助けてくれるんじゃないの!?」
逃げたQUEENの姿を見て叫んだ。
「僕は戦闘が苦手なんだよー!」
「有り得ない。
暗殺者じゃないの!?」
ブチ切れるターゲット。
だが、俺達にとっては好都合だ。
ハートはJACKと。
ダイヤはKINGと。
そして俺は、、、。
ギィンッ
ACEの得物と、俺の得物がぶつかり合う。
「邪魔すんじゃねぇよ!!」
「邪魔するさ。
俺達はこの子を守るって決めたからな!!」
お互いの得物が、ギチギチと音をたてる。
「何でそいつを庇う!?
ボスの子供だからって、何故任務を放棄した!?」
「ボスの子供?」
それを聞いてか、ACEの手が一瞬緩む。
今だ。
ACEの得物を弾き、喉元へそれを突き付ける。
「言え!
何故任務を偽装した?
お前らは、そいつについてどこまで知ってる!?」
「俺達が知ってるのは、総理がこの子の暗殺依頼をした事だけだ。
そっちこそ、何故ボスの子供だと思った?」
ACEが隠し持っていたナイフを、俺の腹に刺さない程度に押し当てた。
「ターゲットは養子だった。
それに、ボスはこの任務の詳細を教えない割に、ターゲットに執着していたから、ボスの子供かもしれないと思ったんだ。」
それは本当か、とターゲットの方を振り向かずに言ったACE。
「本当だよ。
でも!
私を産んだ両親の事は知らない。
それは本当だから!」
分かったと言い、ACEは得物を下ろした。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年10月25日 8時