失敗 ページ32
「ね?
おかしいでしょ?」
「そうだね。
教えてくれてありがとうね。」
この子の話によると、ターゲットの性格は真面目で、正義感が強い女の子だったそう。
どこの学校に通っているとか、家がどこにあるのかも教えてくれた。
だが、それよりも重要な情報が聞けた。
ターゲットは養子だった。
産んでくれた両親の事は知らないそうだ。
養子だということは、育ててくれた今の両親から聞いたのだとか。
親子という割には、あまりにも両親と似ておらず、その事が気になり直接聞いたそうだ。
多分、その生みの両親が暗殺を依頼したのだろう。
ただ、その生みの両親が一体、誰なのか。
そこが最も重要は部分になるだろう。
「まさか、な。」
「え?
なんか言った?」
「ううん。
本当にありがとう。」
そう言って、教えてくれた子に手を振り、その場を去った。
「おい、新情報だ。」
『何何?
どんな情報?』
興味津々にハートが聞く。
「ターゲットは、養子だった。
もしかしたら、ボスの子供かもしれない。」
『え!?
それってまじかよ?』
驚くハート。
それはそうだろうな。
ターゲットがボスの子供かもしれないなんて聞けば、その反応をするのにも納得がいく。
『その情報も凄いけど、こっちも凄いよ?』
ダイヤが自慢気に話す。
「どんな情報なんだよ?」
『四人がいる場所と、多分だけどターゲットを匿っている場所、JOKERさんが持つ土地だね。』
「ダイヤ、それは本当か?」
『間違いない。
JOKERさんが来て、ターゲットの事報告してたから。』
「じゃあ、JOKERさんを徹底的に調べ、ターゲットの居場所を掴むぞ。」
少しの間があったが、分かったと返事があった。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年10月25日 8時