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任務 ページ4

コンコン

「ACE、起きていますか?」

扉を叩くボスの声で目覚め、重い足を引きずりながら、扉へと近づく。

「はい?」

寝ぼけ眼を擦りながら、扉を開ける。

「おはよう、ACE。
ちょっと早いけど、重要な事だから、耳に入れておいて欲しくてね。」

「重要な事?」

「そうだよ?
任務の話だよ、大事な任務の話。
近々、君とJACKにQUEEN、そしてKINGの四人で、ある人物を消して欲しくてね。
優秀な君たちへ、クライアントから指名を受けたんだよ。
詳しい詳細は後々話すから。
やってくれるね?」

「分かりました。
引き受けます。」

「ありがとう。
また後でね。」

そう言って、ボスは来た道を引き返し、自室へと戻って行く。

指名を受けるほどの重要な任務か。

重要な任務と聞いて、期待に胸を躍らせながら、軽い足取りで食堂へと足を運んだ。

「あれ?
こんな朝早くからACEが食堂に来るなんて、珍しいね。
何かあった?
ウキウキしてたみたいだけど。」

後ろから声を掛けられ、ふと我に帰る。

「ウキウキなんかしてねーよ。
ただ、目が覚めたから食堂来ただけだ。
KING、お前こそウキウキしてんじゃねーか。」

「あはっ、バレた?」

そう言ったKINGは、恥ずかしそうに頭をかいた。

「だってさ、聞いたでしょ?
ご指名の任務って。
重要な任務って。
ワクワクしない?」

目を輝かせながら話すKINGは、まるで初めて秘密基地を作った子供みたいだ。

「別にワクワクしねーよ。
ただ、重要ってだけで、やる事は変わらねー。
いつもと同じように殺ればいい事だ。」

普段と変わらない、と言いながらコーヒーを入れる。

「そうかもしれないけどさー。
その重要って部分が、興奮するんだよ。
ま、ACEは普段から重要なのばっか任されてるから、そういう事言えるんだろーね!」

嫌味ったらしく言い放ち、拗ねたように、ふんっ!と、そっぽを向いた。

「アホか。」

ボソッと呟いて、さっき入れたコーヒーを飲む。

「お前が考えてる程、そんなにやらせてもらってねーよ。」

「えー。
嘘だぁー。
ACEはトランパー暗殺者のトップなんだから、色々やってんじゃ、、、あたっ!」

いつまでもKINGがブーたれていると、急に頭を小突かれ、驚きながらその方を見る。

そこに立っていたのは、JACKだった。

「何くつろいでんだよ。
ボスに呼ばれてんだぞ?
二人ともさっさと来い。」

「はぁーい。」

小突かれた頭を抑えながらJACKに付いて行く。

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作者名:童子 | 作成日時:2019年10月25日 8時

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