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偽装 ページ14

「で、何故お前を誘拐したのかについて、説明する。
覚悟して聞けよ。」

覚悟?

何を覚悟するのか分からないが、とりあえず、ACEの説明を聞く。

「ある人物から、お前を殺して欲しいと頼まれたんだ。
その人物が誰だかは言えないが、Xとしておく。
そのXに、俺達は暗殺を依頼されたんだが、依頼内容に全員納得がいかず、お前を助ける事にしたんだ。
だが、Xにお前がまだ生きてると知られたら、俺達以外の新たな暗殺者に依頼するだろう。
それを阻止する為、暗殺したように偽装した。」

手当てが終わった腕を指差す。

「君の腕を傷つけたのは、君が殺されているようにしなきゃいけなかったから、君の血が必要だったから、手荒なマネしちゃったんだけど、ごめんね。」

手当てを終えたJACKが言う。

「貴方達、暗殺者なの?」

「そうだ。
俺達は暗殺者になるしかなかったんだ。
そうする事でしか、生きていけなかったんだよ。」

悲しそうな表情で、どこか遠くを見るACE。

「ま、簡単に説明すると、こんな感じだ。
だから、家には帰れない。
俺達が家に帰って良いって言うまで、お前は此処に居ろ。
いいな?」

厳しい視線を送るACEに、コクンと頷くしか出来なかった。

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作者名:童子 | 作成日時:2019年10月25日 8時

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