裏事情 ページ8
−その頃、トランパーでは−
「帰って来ないですね?」
そう、クラブがボスに聞く。
「、、、。
やってくれたんじゃない?」
「と、言いますと?」
「反旗を翻した、ってことかな。」
ニッコリと、クラブに笑顔を見せる。
笑っているその笑顔に、恐怖を覚えた。
「で、では、どうしますか?」
「ん?
そうだなぁ。」
そう言って、俺をジッと見る。
「君がACEでいいんじゃない?」
「え?
あの七人は?」
「そんなの、放って置けば良いよ。
それより、ハートの2と、スペードの3、ダイヤの5を呼んで来てくれ。」
「分かりました。」
きっと、新たなKING、QUEEN、JACKになるんだろう。
あの四人と上手くやって行けるだろうか。
不安は募るが、やるしかない。
あの七人よりも、トランパーに多く貢献する。
何があっても、トランパーを裏切る事はしない。
そして、あの七人を殺す。
俺は胸にそう、誓った。
「居た。
ボスが呼んでるぞ。
来い。」
丁度、食堂に全員揃っており、ボスの部屋へと向かった。
「え、何の話かなー?」
ダイヤの5が、新ACEに聞く。
「多分だが、KING、QUEEN、JACKの任命じゃないか?」
それを聞き、眼を輝かせるハートの2。
「じゃあ、出来る事なら私はQUEENが良いなぁ♪」
「そんなの分かんないだろ。
俺がなるかもしれないんだからな。」
そう言うスペードの3。
「とにかく、早くボスの所へ行くぞ。」
ACEが皆を引き連れる。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時