KissAssassin 2 (ページ7)

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裏事情ページ7

差し出されたゼロの手を掴み、私を匿う場所に行く。

｢あの家の地下に、別の家へと繋がる通路があるって、あれ本当だったんだ。｣

｢だから、お前の所にも直ぐに駆けつける事が出来る。
それに、向こうにはJOKERさんも居るしな。｣

｢そのJOKERさんって、どんな人なの？
私、見た事無いんだけど？｣

そんな話をしている間に、その場所へと着いたのか、目の前に扉が出て来た。

｢そうだな。
JOKERさんは、こんな人だ。｣

そう言って、ゼロは目の前の扉を開ける。

そこには、おじいちゃんが立っていた。

｢Aちゃんかな？
初めまして。
JOKERです。｣

｢は、初めまして。
Aです。｣

｢そんなに緊張しないで？
僕も彼らと同じく、味方だから。｣

そう優しい顔で、優しい声で言ってくれる。

でも、JOKERさんもそうだけど、S-Aの皆を完全に信じた訳じゃない。

私の事を殺さずに、助けてくれたのに。

｢そういえば、今日は誰がAちゃんの傍に居るのかな？｣

そう、JOKERさんがゼロに聞いた。

｢今日は俺だ。｣

｢え！？｣

｢その返事は何だ？
俺の担当じゃなかったら、此処まで付いてこないだろ。｣

私をキッと睨む。

｢いや、、、。
なんでもないです。｣

そう言うしかなかった。

だって、ゼロは怖いから。

まぁ、皆私にとっては恐怖の対象でしかないんだけど。

その中でも、特にゼロは怖い。

私の考えを察知したのか、ゼロはそれ以上話しかけてこなかった。