同胞 ページ41
｢KING！！
それ、本気で、、、！？｣
ガチャッ
｢面白そうな話をしているな。｣
KINGが寝返り発言した事で、JACKが敵意を剥き出すと、部屋の扉が急に開いた。
そこにはACEが立っており、かなり恐い表情をしている。
｢ACE、、、！
違うんだよ！
聞いて？
僕は寝返ろうなんて思って無いし、そんな事言っても無いからね！？
KINGが勝手に言ってて、僕は関係無いから！！｣
JACKが必死になって、ACEに説明する。
だけど、ACEがJACKを見る目は冷たく、味方で居てくれようとするJACKをも、切り捨てるつもりなのかも知れない。
｢そうか。
けど俺は、面白そうな話。
としか言っていないのに、JACKはよく喋るな。｣
ACEにそう言われたJACKの顔が、見る見る青くなり、その瞳から希望が消えた。
これは、KINGだけでなく、JACKも此方側へと簡単に引き入れる事が可能だろう。
ただ、ゼロ達が言った様に、ACEを引き抜く事は難しそうだ。
｢あー、空気を悪くしたみたいだな。
邪魔して悪かったよ。
俺は出て行くから、そのまま気にせず仲良く話を続けてくれ。｣
じゃあ、と言って、ACEは部屋を出て行った。
然し、ACEに知られた以上、此処にはもう居られない。
なら、KINGとJACKの二人を、ゼロ達のアジトへと連れて行くしかない。
｢ははっ、、、。
ACEにとって、最初から僕は必要無かったんだね。
QUEENはそれを知ってたから、僕達二人に裏切れと、話を持ち掛けたんだ？｣
｢え、いや、、、。｣
｢まぁ、もうどうでもいいけど。
じゃ、七人の所に連れてってよ？
QUEENなら場所、分かってるんでしょ？｣
｢うん、、、。
じゃあ、行こっか、、、？｣
直ぐに返事はしたが、JACKが連れて行けと言った瞬間に、ずっと沈黙していたKINGをチラリと見る。
それでも、何も言わなかったが、一つ頷き私に着いて来てくれた。
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作者名：童子 | 作成日時：2019年11月3日 17時
