同胞 ページ31
−時は遡り、二週間前−
「ACE?
どうしたの?」
「何でもない。」
そんなにあの七人が嫌なのかな?
ま、私には関係無いし?
いや、関係あるっちゃあるけど、執着する事でも無いしね♪
そんな軽い気持ちで、歩き出したACEに着いて行き、KINGの部屋に辿り着いた。
「入れ。」
部屋の中からKINGの声が聞こえ、ACEが扉を開ける。
ガチャッ
「やっ!
遅かったねー?」
先にKINGの所へ行っていたJACKが、手を振りながら私とACEを交互に見る。
「何勘違いしてんのよ。」
「え?
別にー?」
そう言ってニヤニヤするJACK。
これだから子供は嫌いなのよ。
直ぐに泣くし、五月蝿いし、急に訳分からない行動取るし。
本当に意味が分からない。
小さいから潰しやすい所だけが、子供の良い所ね。
「KING、JACKからは全て聞いたのか?」
ACEに問われて、KINGはああ、とだけ返事をした。
「なら今後、アイツら七人を徹底的にマークする。
俺とJACK、KINGとQUEENのそれぞれペアになり、交代で探る。
材料が揃った時、改めて作戦を練る。」
「でもそれ、ボスにはどう説明すんの?」
JACKがACEに問う。
確かに。
ボスにはどう説明するのか、というより、ボスは許してくれるのか。
「ボスに話した所で、許可が降りる訳無い。
ヤツらを確実に殺りたいなら、ボスには報告せず、このまま我々だけで進めるべきだ。」
「、、、そうだな。
KINGの言う通り、ボスには報告しない。
このまま俺達だけで進める。
だから、絶対にバレるな。」
皆、それに了承した。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時