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裏切り ページ29

QUEENの左手に持っていた銃が吹っ飛んだ。

「ちっ。
元JACKの分際で、よくも私に楯突いたな!?」

QUEENの視線の先には、セカンドの姿が。

「悪ぃな。
遅くなって。」

視線はQUEENに向いたまま、俺に声を掛けたセカンド。

「分が悪いな、、、。」

右手に持つ斧を、俺の方に集中させながら、セカンドを睨みながら言ったQUEEN。

「良く聞け。
俺らは、お前らにとって、敵のようで敵じゃない。
本当の敵は、、、」

ドンッ

俺がナイフを握っていた、その右手に痛みが走る。

「お前は昔からお喋りな奴だったが、少しは黙ったらどうだ?」

俺を見下ろし銃を構えるソイツは、QUEENに新しい銃を渡す。

「ACE!
来てくれたんだぁ♪」

ACEからそれを受け取ったQUEENは、セカンドに向けて三発も放った。

「嘘だろっ!
危ねっ!!」

そう言って、QUEENの放つ銃弾を避けたセカンド。

キッチンの方へと隠れ、様子を伺う。

「時間だ。
行くぞ。」

「またね♪」

QUEENは笑顔で俺に手を振り、ACEと共にアジトを後にする。

ファーストらと交戦していたJACKとKINGも同じく出て行き、アジトに静寂が戻る。

落ち着いたからか、毒の効き目が強くなり、倒れた。

「ゼロ!」

セカンドが倒れた俺を見て、血相を変えて走って来る。
だが、右手の出血もかなりあったのか、意識はそこで途切れた。

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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時

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