KissAssassin 2 (ページ28)

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裏切りページ28

アジトへと戻った俺の目の前を、ナイフが通過する。

｢あら？
元ACE君じゃーん♪｣

ナイフを投げたと思われるQUEENが、俺に向かって手を振ってくる。

｢ちっ。
もう来たのか。｣

舌打ちをすると、飛んで来たそれを掴み、構えた。

｢私と遊んでくれるの？
やったぁ♪｣

艶めかしく笑うQUEENが舌舐めずりし、こっちに向かって突っ走る。

その手には斧が握られているが、それにも毒は仕込まれているのだろう。

掠らないようにしなければいけない。

ガキィンッ

｢お前らトランパーからしたら、俺達は敵だろうな。｣

QUEENの攻撃を軽く受け流す。

｢だったら？
それが何！｣

隠し持っていた銃を左手に持ち、一発撃ってきた。

それは俺の右頬を掠り、血が滲む。

｢毒のお味はどお？｣

そう言って、QUEENは左手に持つ銃口を舐めた。

｢はっ。
ここにも仕込んでたのか。｣

｢そうよ？
これで動けなくなったわね♪｣

QUEENの言う通り、確かに毒の回りが早いのか、全身が痺れ出し、膝から崩れ落ちる。

カチッ

｢君とのお遊びは楽しかったぁ♪
ありがとね♪｣

俺の額に銃が突き付けられる。

が、俺は不敵な笑みを浮かべた。

｢何？
何がそんなに面白いの？｣

俺のその表情が不満だったのか、QUEENは怒りを含んだ、ドスの効いた声で俺に話し掛ける。

｢周りぐらい、良く見とけ。｣

ドンッ