KissAssassin 2 (ページ27)

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裏切りページ27

－時は戻り、現在－

｢ゼロ！
ちょっと、、、。｣

勢いよく扉を開け、息を切らしながらゼロを呼んだファイブ。

｢どうだった？｣

｢それが、、、。｣

二人で何やらコソコソと話し合っている。

余程の緊急事態だったのか、ファイブの話を聞いていたゼロの顔が、段々険しくなっていく。

｢分かった。｣

そう言って、ゼロがこっちに来た。

｢俺はアジトに戻る。
いいか、何があっても此処から出るな。｣

じゃあな、とアジトへと戻って行くゼロ。

｢ちょっと！
私一人で此処に居るの！？｣

私の言葉を聞かずにゼロは行ってしまった。

不安になり俯いていると、肩に軽い重さが伸し掛った。

その方を見上げると、ファイブが優しく微笑みかけてくれた。

｢大丈夫だよ。
僕が付いてるから。｣

｢一緒に行ったんじゃなかったの？｣

｢僕は実戦苦手だからね。｣

そう言って、えへへと笑う。

それを見て、私はホッとした。

でも、何があってもなんて、それは絶対何か起きるでしょ。

フラグ立てて行ったの気付いてないのかな？

まだ不安そうな顔をしていたからか、ファイブが覗き込んでくる。

｢大丈夫だよ。
傍に居てね？｣

もちろんと言って、頭を撫でてくれた。