救出 ページ21
「あ、おかえりー。」
ブラックを救出し終えて、アジトへと帰って来た三人に、ファーストが手を振りながらそう言った。
それに、素っ気ない返事で返す。
「ゼロはいつも感じ悪いよ?
ま、どうでもいいけど。」
「どうでもいいなら言うな。
そんな事より、ファースト以外見当たらないが?」
「ああ、ファイブはAちゃん所で、シックスは買い出し。
サードは、、、分かんない!」
そうかとだけ返し、コーヒーを入れ始める。
すると、扉が開いた。
「何だ、帰ってたんだ。」
買い出しから帰って来たシックスが、三人を見てそう呟いた。
「今日のご飯何ー?」
まだ片付けているシックスに、フォーが聞く。
「今日は、回鍋肉!」
やったー!と飛び跳ねながら喜ぶフォー。
「本当に、フォーは何作っても大喜びするよね?」
「ダメ?」
「ダメじゃない。
寧ろ、喜んでくれた方が、作る側としては嬉しいよ。」
そう言って、シックスはニコッと微笑んだ。
「あれ?
皆帰ってたんだ。」
「サード!
どこ行ってたの?」
どこからともなく現れたサードに、ファーストが驚きながら聞いた。
「え?
言ってなかった?
依頼があったから、JOKERさんとそれやってたんだけど。」
「あぁ、そう言えば聞いてたわ。
そっか、お疲れ様。」
「何?
え、忘れてたの?」
ごめんと頭を掻きながら、ゼロにファーストは謝った。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時