救出 ページ16
「ファイブの野郎、旅行か何かと間違えてるんじゃねーのか?」
ファイブの送る姿に、疑問を覚えたフォーが皆に聞く。
「多分、そうなんじゃない?
それより、ゼロに詳しい作戦聞いてないけど、大丈夫なの?」
不安になるファースト。
「大丈夫だ。
俺が代わりに考える。」
「さすがサード様。」
「セカンド、茶化すのやめろ。」
さーせんと、謝る気の無い返事をする。
「まぁ、良い。
話を戻すぞ。」
そう言って、サードは作戦を伝えた。
「オッケー!
じゃあ、運転よろしくねー!」
サードから聞いた作戦を、頭の中に入れると、フォーは真っ先に車の後部座席へと乗った。
「僕はバイクで行くよ。」
ファーストはバイクに跨り、それだけ言い残して、走り去って行く。
「セカンド、どっちが運転するか、ジャンケンで、、、あれ?」
どっちが運転するか、ジャンケンで決めようと、セカンドの方を振り返った時、そこにセカンドはもう居なかった。
「運転よろしくー!」
車の後部座席に、いつ乗り込んだのか分からないが、ドアを閉める前に一言、セカンドが言い放った。
「おい!
お前は運転出来るだろ!!
何先に乗ってんだよ!!
降りて来い!!!」
そのサードの言葉も虚しく、セカンドは降りて来なかった。
「あの野郎、まじで覚えとけよ。」
怒りに震えながら、サードは運転席へと乗った。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時