救出 ページ15
「で?
作戦は?」
戻ったセカンドが、ゼロにそう聞く。
「今日は、下っ端の奴らから救出しようと思っている。
この四人だ。」
そう言って、ゼロは写真をばら撒いた。
「え?
乗り込むんじゃないの?」
勘違いしていたのか、ファーストがそう聞いた。
「まだ乗り込まない。
新しい四天王がどんな奴らなのかも、まだ分かってないしな。」
「え!
分かってなかったの?」
全て知っていると思っていたのか、驚きを隠せないファースト。
「そもそも、俺達はトランパーの裏を探ってたんだから、新しい四天王なんか、どうだって良かったんだ。」
「だって、全員助けるってゼロが言ったから。
僕はてっきり、乗り込むもんだと思ったんだよ。」
ゼロの言葉を聞き、しょぼんとするファースト。
「今日は、コイツらから今の四天王の事を聞き出す。
その為に下っ端のこの四人に絞ったんだ。」
「ま、下っ端って言っても、レッドやブラックとは違って、マークと数字だから。
それも5以上の、ね。」
ゼロの説明に、サードが付け足す。
「とにかく、今日はこの四人の救出なんだろ?
行くぞ。」
セカンドが、救出メンバーにそう言って、アジトを出て行く。
「行ってらっしゃい。
お土産よろしくー。」
まるで、旅行に行くのを見送る様に、ファイブが手を振った。
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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時