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裏事情 ページ12

「創始者の時は、全員が平等だったんだ。
誰が強いとか、誰が偉いとか、そういったものが無かったんだよ。
でも、それに執着していたのか、二代目に代わった途端、制度が出来た。」

「そうだったんだ。
知らなかった。」

「まぁ、僕らも元々、暗殺者だから。
一人行動の方が性に合っているというか、二代目のやり方に異論は無かったんだけど。
創始者の、平和になる為、国の邪魔者を消すっていう信条までもが変わったんだよ。
国の邪魔者を消す所は合っているんだけど、平和になる為、ここが変わったんだ。」

「どう変わったの?」

Aのその質問に、少し考えてから、JOKERさんは答えた。

「、、、。
自分の為、かな?」

「自分の為?」

「そう。
平和になって欲しい、ではなく、自分の為にっていう感じかな。」

ふーん、といまいち納得していないのだろう、曖昧な返事をする。

だが、それを探る為に、俺達は結成されたのだから、理由はこれから知る事になる。

「まぁ、何となく分かった。
とにかく、私は此処に居ればいいのよね?」

「そうだよ。
家に帰れないのは辛いだろうが、我慢して欲しい。
ごめんね。」

優しくAに微笑むJOKERさん。

それに、Aは大丈夫と返した。

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作者名:童子 | 作成日時:2019年11月3日 17時

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