裏事情 ページ10
−アジトでは−
｢で？
裏事情を調べるって、どうするんだよ？｣
そう、皆に聞くセカンド。
｢どうって言ってもなぁ。
計画を立てるのが得意なゼロがいないんじゃあなぁ。｣
｢ファースト、嘆くのは早いんじゃない？｣
ファイブのその言葉を聞いたシックスが、どういう事か聞く。
｢ゼロの次に、そういうのが得意な人。
その人に指示を仰げば良いんだよ。
ほら、居るじゃん？｣
そう言ったファイブの視線の先には、サードが。
｢え！？
俺？｣
｢サードはさ、弓が得意だからか、周りの事良く見てるじゃん。
ゼロ程頭の回転は早くないかもだけど、指示くらいなら出来るでしょ？｣
QUEENの説得を聞き、皆が納得する。
｢皆がそれでいいなら、、、。
まあ、指示をさせて貰うよ。｣
｢よし！
決まりー！
じゃあ早速、何か指示頂戴！｣
ゼロが居ない間、サードが代わりに仕切る事が決まった瞬間、フォーがサードに急かした。
｢お前はいつも気が早過ぎないか？
けどまぁ、良いよ。
フォーはアジトで待機ね。｣
｢、、、え！？
俺待機なの？
え、何で！？｣
｢フォーの得意分野は、格闘だろ？
情報収集が、出来ない訳では無いだろうけど、フォーの他に、情報収集が得意な奴が居るだろ？
そいつらに任せる。｣
そう言って、ファイブとシックスを見る。
｢え、僕ら？｣
指名されたファイブが驚く。
｢そ。
ファイブは、ハッキングで調べて欲しい。
シックスは、下っ端から攻めていけば、何かしらの手掛かりを得られるだろ？
よろしく。｣
｢はぁ？
俺が得意なのは、スパイだぞ？
諜報員だからな？
意味、分かるか？｣
｢意味ぐらい知ってるよ。
でも、下の方なら平気だろ？
それでも無理なら、総理側から攻めていくしかないだろ。｣
｢、、、分かったよ。｣
ムスッとしながらも、サードの指示に了承した。
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作者名：童子 | 作成日時：2019年11月3日 17時
