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13年前夏 1 ページ1

一中学二年生、夏


今日は二学期最初の授業日だ。


夏休み明けすぐだからなのか、気だるそう
に教室に入ってくるクラスメイト。


そのなかでも不機嫌オーラを放ちつつ此方に近づいてくる人発見。




「みやび。なんでおいてくの?昨日一緒に学校行こうねって約束してたじゃん」




ほっぺを膨らませながらプンプン怒っているのは私の幼馴染みの玉森裕太。


そうやって怒っても怖くないし、
ただ可愛いだけなのに。



「ごめんね。でも私が裕太家に
行ったとき、裕太まだ寝てたでしょ?」



「そうだけどさ、少しぐらい
待っててくれても良かったじゃんか」



「だって裕太待ってたら遅刻しちゃうかも
って思ったんだもん」



「でも遅刻しなかったじゃん」



私達はいつもこうだ。
言い合いが始まればどちらも引かず、
誰かが止めるまでずっと続けてしまう。


次は私が言い返してやろうとしたとき、



「おはよう。また口喧嘩ですか?」



杏奈が声をかけてきた。杏奈は小学校から
の付き合いで唯一親友と呼べる存在だ。
隣には相変わらず彼氏の涼太もいる。



「喧嘩は別に良いんだけどさ、お前らもう少し静かにした方が良いんじゃない」


そう言って人差し指で私達の
周りをぐるーっと指さしていく涼太。


私もその指がさした方向を目で追って
いたら、教室にいる全員が私たちを
見ているのに気づいた。


もしかして私達の口喧嘩見られてた
ってこと?恥ずかし過ぎるんだけど。



「まぁ、仲良しなのはいいことだけど
声のボリューム下げようね。
皆に見られちゃうよ」



杏奈の言う通り、これからは
もうちょっと声を小さくして
喧嘩しようと思った。


まぁ、喧嘩何てしなければ良いじゃんって
話なんだけどね。

2→



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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 玉森裕太 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みや | 作成日時:2018年6月10日 23時

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