家4 ページ6
その日から、生活環境はガラリと変わった。まず、薄暗いジメジメとした地下室に閉じ込められた。窓がないため冷えきっておりとても寒い。また、食事は1日1回。服もほとんど変えさせてもらえない。
少なくとも、人間が暮らす環境ではなかった。
……嫌だ、嫌だ、嫌だ…！出して、出して出して出して…！！
抵抗はもちろんした。大声で何度も叫んだし、ドアも思いっきり叩いたり蹴ったりしてみた。それでも、誰も助けてくれない。
次第に、肉体的にも精神的にもAは衰弱していった。
子供らしく丸々としていた脚や腕は、やせ細って枯れ木のようだし、唇はカサついている。おまけにアザや傷などが至る所についていた。手には、何度も何度も開くこともない扉を叩き続けた血の跡があり、目は虚ろで覇気がなかった。
苦しい。寂しい。痛い。お腹空いた。寒い。出してほしい。
何度も何度も出してほしいと願った。が、起きると昨日の景色と全く変化がないことにいつも絶望した。
寂しい。誰か逢いに来て欲しい。1人は嫌だ。私を殺してもいい。だから、逢いに来て。だれか……！！
寂しさが苦しみとなり、苦しみがやがて憎しみへと変わって……
抑え込んでいた様々な感情が我慢出来なくなってきた頃、家に来客があった。
「失礼、A・スペンサーさんという子供はここにいますか？」
「A？…あぁ…。あなたは？」
「アルバス・ダンブルドアと言います。ホグワーツ魔法魔術学校の教師をしています」
「ホグワーツ…？……！！魔法使い…」
その人は、母の言葉と顔で全てを察したらしい。
「…その学校にAさんを入学させるというお話で参りました」
「そう」
母は、どこか警戒しながらアルバス・ダンブルドアと名乗った男性をAを閉じ込めている地下室の前に連れていった。
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桜うさぎ - めっちゃ面白いくてすぐに全話読みました！！次のお話待ってます！！頑張ってください！！ (2月6日 16時) (
レス) id: 0c095cdac6 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - 晴れ猫さん» 晴れ猫さんコメントありがとうございます。こんな拙い小説を一気に読み進めてくださるなんて…嬉しいです。ゆっくりと更新していくので応援していただければ嬉しいです！ (2022年4月6日 2時) (レス) id: 2d3f85be95 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - はっぱさん» はっぱさん、面白いなんて言って頂きありがとうございます、嬉しいです…。応援もありがとうございます。頑張らさせてもらいます！！ (2022年4月6日 2時) (レス) id: 2d3f85be95 (このIDを非表示/違反報告)
晴れ猫 - めっちゃ面白かったです…！一気に読み進めちゃいました笑(≧∇≦*)気ままに更新頑張ってくださいね〜。ヾ(o´∀｀o)ﾉ (2021年10月3日 13時) (レス) id: 6d331d87b0 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました！！更新大変だと思いますが、頑張って下さい！応援してます！！ (2021年7月20日 13時) (レス) id: c56a6257a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイーザ | 作成日時：2019年11月7日 23時
