練習と失敗 ページ9
私は紅茶を飲み終わると、杖を振ってカップなどをキッチンへ飛ばした。
…とりあえず、この力を制御出来るようにならないと。
ニフラーだった時は小さな感情の変化ですぐに体が冷たくなっていた。いつか、すごく感情が揺れたときに周りが氷で包まれてしまったら困る。
…逆に幸せな出来事を思い出すと、氷はなくなるのかな。とりあえず、やってみるしかないか。
目を閉じて、心を落ち着かせる。
…今なら、できるかな。
「あんたのせい…!あんたのせいで私たちはバラバラよ…!!」
「消えてくれ…頼むから」
…やめて。
『あ…』
紅茶で温まった体が一気に冷たくなり、私の周りにうっすら白いもやがでる。
「あなたはいらない子よ、A。生まれてこなければ…私たちは幸せのままだった…」
「お前はいらないんだ、とっとと消えろ」
…やめて。もう、やめて。
『…あぁ…』
白いもやはだんだん濃くなって、氷となり床を覆っていく。
「生まれぞこないのくせに…!」
「生まれぞこない」「生まれぞこない」「生まれぞこない」
…嫌だ、嫌だ、やめて。
『あああぁ…』
氷はゆっくり、じわじわと床や壁を覆っていく。
?「A…!」
いきなり体が温かいものに包まれる。
?「A…A…!」
…誰?…私の名を呼ぶのは誰…?
目を開けると、くるくるの赤茶色の髪が見えた。
ニュート「A」
ニュートだ。ニュートが私を抱きしめている。
『あ…ニュート…?』
ニュート「やっと気がついた」
ニュートは私に腕を回したまま、にっこりと笑った。
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リサ - こんばんわ。いつもこの小説を読んでいます。次も楽しみです。闇落ちの方を読んでみたいです。 (9月8日 0時) (レス) @page28 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - みかんさん» コメント有難う御座います。作品を楽しんで頂けて、とても嬉しいです。闇堕ちですね。有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると嬉しいです。 (2019年9月4日 16時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - こんにちは。いつもこの小説を楽しみにしています。闇落ちのほうを読んでみたいです!楽しみにしています!! (2019年9月3日 12時) (レス) id: 10b371d446 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - きなこさん» 返信遅くなり申し訳ないです。コメント有難う御座います。そう言って下さり、とても嬉しいです。闇堕ちありですね、有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると幸いです。 (2019年8月29日 8時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - はじめまして、こんにちは!!この作品がとても好きなので、いつも楽しみにしてます♪私的には闇落ちルートありだと思います!!これからも楽しみにしてますね。 (2019年8月28日 9時) (レス) id: 5408dae180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイーザ | 作成日時:2019年7月6日 8時