解呪 ページ27
ゴブレットを取って、薬を注ぐ。そして、一気に飲みほした。
『飲んだ?』
ニュート「うん」
『えっと…その次は…呪いを移す必要があるんだけど…やめよっか』
ニュート「えっ?なんで?」
『だってキスする勇気ないもん…』
ニュート「……」
『だから、長官に他の方法ないか聞いてみる……んっ!?』
ニュート「ん……」
なんの前触れもなく、ニュートが何度も角度を変えて優しくキスをしてくる。
息が出来なくなり、小さく口を開けると待っていたかのようにニュートの舌が入り込んでくる。
『ん……っ』
ニュート「ふ……ん…」
互いに舌が絡む。最初は抵抗していたが、次第に力が入らなくなり、ニュートに押し倒される。
『う…ぁ……んぅ……』
苦しくなってバンバンとニュートの肩を叩くと、ニュートがやっと離れてくれた。
互いの唇から銀色の糸が繋がって、やがてプツリと切れる。
ニュート「A……」
…あっ。これヤバいやつだ。
『ニュート、ちょっと待って!待って、ね!!とりあえず呪いを移してあるから、消さないと!!』
慌てて起き上がり、鏡を呼び寄せてべっと舌を出した。舌には、さっきニュートの舌にあった禍々しい魔法陣がそっくりそのまま移しとられている。
それをシールを剥がすようにベリっと剥がし、杖を振ってジュワッと浄化。はい、完了。
『終わったよ。じゃあニュートは魔法使えるか試してくれる?アクシオ』
杖を振ってニュートの杖を呼び寄せると、杖をニュートに渡す。
ニュート「ルーモス」
…よし。
杖先に明かりがついた。
『よかった。じゃあ私明日の準備してくるね。この本長官に返さなきゃいけないし』
ニュート「あぁ、うん」
逃げるようにそそくさとニュートの前から去ったけれど、舌に残った熱は消えることがなく留まり続けていた。
キス表現難しい…
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リサ - こんばんわ。いつもこの小説を読んでいます。次も楽しみです。闇落ちの方を読んでみたいです。 (9月8日 0時) (レス) @page28 id: ebda27dca2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - みかんさん» コメント有難う御座います。作品を楽しんで頂けて、とても嬉しいです。闇堕ちですね。有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると嬉しいです。 (2019年9月4日 16時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - こんにちは。いつもこの小説を楽しみにしています。闇落ちのほうを読んでみたいです!楽しみにしています!! (2019年9月3日 12時) (レス) id: 10b371d446 (このIDを非表示/違反報告)
ルイーザ(プロフ) - きなこさん» 返信遅くなり申し訳ないです。コメント有難う御座います。そう言って下さり、とても嬉しいです。闇堕ちありですね、有難う御座いました。拙い文章ですが、これからも楽しみにして頂けると幸いです。 (2019年8月29日 8時) (レス) id: 4a1e9af14b (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - はじめまして、こんにちは!!この作品がとても好きなので、いつも楽しみにしてます♪私的には闇落ちルートありだと思います!!これからも楽しみにしてますね。 (2019年8月28日 9時) (レス) id: 5408dae180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイーザ | 作成日時:2019年7月6日 8時