46.神過ぎる ページ46
30分ほどかけてギターの注文が終わり、お母様から預かった前金を払った私は意気揚々とお店を出た。
「長時間お待たせさせてすみません…」
「ん？全然いいよ、俺もお店結構見れたし」
そうですか、とほっと息をついた。
それから、私達は近くのモールで買い物をした。
りぶさんの腕時計に始まり、私の学校での必要なもの、服。
お昼はたまたまあった少しお高めのファミレス(デ○ーズ)でいただいた。
お昼代？
割り勘だよお金もあるのにりぶさんに奢らせる訳無いじゃないのよばっかじゃないの()
緊張をしながらも存分にりぶさんと話ができ、私は大満足。
りぶさんも、口元が綻んでいるから嫌では無かったのだろう。よかった。
買い物が全て終わり外に出れば、辺りは薄暗くなっていて冷たい風が肌に突き刺さるようだった。
「さっっむ…」
思わずマフラーを鼻の辺りまで上げた。
その私の仕草に、りぶさんは何かを思い出したように「あ」と呟いた。
どうしたものかと首を傾げる私の横で、りぶさんは買い物袋をあさる。
「ええと…あ、あった」
そう言って取り出したのは、小さな紙袋。
「千鶴ちゃん、腕出してくれる？」
「え？あ、はい」
言われた通り腕を差し出せば、袋から何かを取り出しそれを私の手首に通した。
「はい、どうぞ」
「…え、」
それは、翡翠色を基調としたブレスレットだった。
綺麗な翡翠を中心に、黒や透明な石が散りばめられている。
モールを歩いている時に、私が目を引かれた物だった。
「こ、これって、いつ…」
思わずりぶさんを見上げれば、にこりと微笑まれた。
「お店通り過ぎる時、欲しそうな顔してたから。別行動した時に買っちゃった」
そんなりぶさんの様子に、私は慌てる。
「えちょ、あれそれなりに高かったですよね？貰えませんよ…」
そう言ってブレスレットを外そうとすれば、その手を掴まれた。
「そんなこと言わないでよ。これは俺からのプレゼント。ね？」
そんな風に、ぎゅっと手を握られれば、私の答えは一つしかないのだろう。
「…分かりました、」
頬が少しだけ火照るのを感じながらそう呟く。
「うん、いい子」
そんな俯いた私の頭を、りぶさんは子供をあやすように撫でた。
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月見だんご(プロフ) - 村人Aさん» それも多少は含んでますけど主にぶりっこイメージです！w (2018年7月14日 7時) (
レス) id: f56c0db37a (このIDを非表示/違反報告)
村人A - 好きなのを選んでねっ♪ってもしかして･･･幸福安心委員会？ (2018年7月14日 6時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見だんご x他1人 | 作成日時：2017年10月18日 21時
